企業ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(Financial Planner)とは、家族構成、家計、資産、負債、保険など、顧客のあらゆるデータを収集し、顧客の要望や希望、目標を把握し、貯蓄計画や投資、保障(保険)、税金、相続対策など、トータルな資産設計「ファイナンシャル・プランニング」を立案し、その実現をサポートしていく専門家です。資産運用だけに特出した「貯蓄アドバイザー」ではなく、顧客が望むライフプラン(生活設計)達成に向け、常に顧客の立場に立って援助する「ライフプランの総合アドバイザー」です。
金融機関の代表的な企業ファイナンシャルプランナーの一つに、銀行のファイナンシャルプランナーがあげられます。銀行でのファイナンシャルプランナーは、主に営業店に配置され、顧客相談を担当することが多く、顧客にもっとも近い立場で新規開拓に結びつくファイナンシャルプランナー業務を行っています。個人にとってもっとも身近な金融機関であり、幅広い金融商品の揃った銀行は、ファイナンシャルプランナーの能力を多方面に活用できる職場といえるでしょう。
FP技能士は、平成14年10月に第1回目のFP技能検定(社団法人金融財政事情研究会の実施分)が実施され、新たに誕生したFP資格で、唯一の国家資格です。FP技能検定とは、社団法人金融財政事情研究会および日本FP協会が職業能力開発促進法に基づき実施する国家試験(厚生労働省認定)で、FP技能検定の合格者は国家資格「FP技能士」を取得することができます。
AFP認定研修修了の要件は、学習課目の8課目合計で最低68単位以上を履修することと、課題に従って「提案書」を作成、提出し、合格する(提案書は、100点満点中60点以上で合格)ことです。この2つの要件をクリアすれば、受講先の認定教育機関から「FP普通課程研修修了証明書(AFP認定研修修了証明書)」が発行され、AFP資格を取得するための要件を1つクリアしたことになります。
AFP資格審査試験の受検申請手続きは、まず受検手数料を振り込みます。受検する試験に応じて受検手数料を確認し、銀行窓口から所定の受検手数料を振り込まなくてはいけません。そして受検申請期間内の消印にて受検申請書(FP普通課程研修修了証明書など受検申請に必要な証明書類等を添付)を日本FP協会所定の封筒を使用し、簡易書留で郵送します。なお、受験票は試験日の2〜3週間前にハガキにて発想されます。受験票を受け取り次第、受検番号、試験会場、交通機関などをよく確認し、試験に備えておきましょう。
3級FP技能検定の試験日程は以下の通りです。試験日程は、年2回(9月、1月)、学科試験120分、実技試験60分。合格発表は試験日から約1ヵ月後です。試験地は、全国47都道府県の主要都市で実施され、受検申込者数の多い地区では同一都道府県の複数都市、会場で試験が実施されます。合格証は、学科試験あるいは実技試験の合格者に一部合格証が発行され、学科試験と実技試験の両方に合格すると合格証書が発行されます。
3級や2級FP技能士の資格取得を目指すなら書店でテキスト類を購入し、独学で検定試験に合格することは充分可能ですが、AFP資格(FP普通資格)を取得するには、2級FP技能検定(兼AFP資格審査試験)の合格に加え、日本FP協会認定の教育機関で「AFP認定研修」を修了する必要があります。AFP認定研修には、「通学コース」と「通信コース」の2つの講座があるので、学生、社会人、主婦といった生活環境の違いや、金融関連の基礎知識の有無など、受験生の状況に応じて学習方法を選択しましょう。
AFP認定研修は通学・通信コースともに複数の教育機関で実施されています。教育機関を選ぶ際に検討する点は、講座の雰囲気を確認する、講座内容を検討する、資格取得後のフォローシステムを確認するなどです。その他にはライブ講座の日程、ビデオ講座の内容、通学時間、テキスト、不合格時のサポート制度、受講料、開講時期、受講期間、カリキュラム、受講生の合格率、講師の能力、教材の種類、質問の受付方法などです。
試験1週間前は、意識的に学習時間を減らし、試験当日に向けて心と体をリラックスさせましょう。そして試験会場までの所要時間を考慮し、試験当日に合わせた生活リズムを作りましょう。できれば実際に試験会場に行って場所を確認しておきましょう。試験前日は、早めに出かけられるように充分睡眠を取り、体調を整えて試験にはベストコンディションで臨むよう心がけましょう。
2級FP技能検定の試験科目は、金融、不動産、税金、保険などの知識から、提案書の作成技術(日本FP協会実施の実技試験)までと多岐にわたっています。日本FP協会認定の教育機関などでは、こうした知識や技術を短期間で習得させる効果的なカリキュラムが用意されていますが、本格的な学習に入る前に試験科目の大まかな関連性を把握しておきましょう。各科目をバラバラに学習するのではなく、隣接する科目、分野をできるだけ関連付けて学習することによってより効果的で効率的な学習ができるでしょう。
リスク管理の主な試験範囲は、「リスクマネジメント」「保険制度全般」「生命保険」「損害保険」「第三分野の保険」「リスク管理と保険」などです。リスク管理に関しては、リスクだけでなく全体的な流れを理解しながら学習することでより深く学習することができ、それが結果的に理解度を深めることになりますのでリスクだけでなくその周辺の事情もきっちりと把握しておきましょう。
FP資格を取得して、第一目標を達成したなら、さらに別の資格にチャレンジするのもよいでしょう。ファイナンシャルプランナーとしての知識をより深めたい人は、2級FP技能士から1級FP技能士へ、AFP資格からCFP資格へというように上級資格を目指すとよいでしょう。ファイナンシャルプランナーとして専門分野を確立したいのであれば、税理士、社会保険労務士、宅地建物取引主任者などの資格取得を目指すという選択肢もあります。関連資格の取得は、専門分野の知識、技術や、仕事の幅を広げる意味でも有効ですので是非他の資格にも挑戦しましょう。